ガントチャートと Jira:計画と実行をそろえ続ける方法
Jira は日々の作業管理に優れていますが、依存関係やカレンダーから日付を計算することはできません。Planitude の双方向同期の仕組み、項目ごとの決定権、数分でできる接続方法を解説します。

多くの企業では、プロジェクトが 2 つ存在しています。フェーズ、依存関係、納期を持つ計画は、プロジェクト マネージャーが作ったガントチャートの中にあります。チケット、スプリント、割り当てを持つ作業は Jira の中にあります。両者が分かれているかぎり、だれかが進捗を手で転記しなければならず、計画の日付はすぐに古くなります。
この記事では、なぜ Jira だけでは工程管理に足りないのか、Planitude と Jira Cloud の双方向同期がどう動くのか、そして有効にする前に知っておくべき制限を説明します。
2 つのツール、2 つの異なる問い
Jira が答えるのは「チームはいま何に取り組んでいるのか」という問いです。バックログ、ボード、スプリントはそのために作られています。工程表が答えるのは別の問いです。「いつ終わるのか、遅れが許されないタスクはどれか」。
2 つ目の問いに答えるには、所要期間、リードとラグを持つ依存関係、祝日を含むカレンダー、制約、そしてあらゆる変更を後続タスクに伝える計算が必要です。新しいサーバーの設置が 3 日遅れたら、テスト、研修、本番稼働は自動的に後ろにずれなければならず、プロジェクト マネージャーは納期がまだ守れるかどうかをすぐに知る必要があります。
工程管理で Jira に足りないもの
Jira に計画機能がないわけではありません。タイムラインでは、リンクされた項目どうしの依存関係を「Blocks」リンクの種類で表示し、リンクされた 2 つの項目の日付が重なると、遅延の可能性を示すために依存関係の線が赤くなります[1]。Atlassian の料金ページによると、依存関係は Free と Standard では単一プロジェクト内で、Premium ではプロジェクトをまたいで管理できます[2]。
ただし、警告は再計算ではありません。日付は入力されたままで、クリティカルパスは説明されている機能に含まれていません。その結果、計画はファイルや別のツールなど別の場所に置かれ、実態とずれていきます。2 つのツールの詳しい比較は、記事「Planitude vs Jira」をご覧ください。
双方向同期の仕組み
この連携は、Planitude の 1 つのプロジェクトを Jira Cloud の 1 つのプロジェクトに接続します。サインインには Atlassian の OAuth 2.0 を使います。Planitude はパスワードを知ることはなく、トークンを暗号化して保存し、Atlassian のローテーション式リフレッシュ トークンで更新します。このトークンは 90 日間使われないと失効します[3]。
最初の接続時には、初期の同期方法を選びます。
- 計画を Jira に送信:タスクごとに課題を作成し、依存関係ごとに「Blocks」リンクを作成します。
- Jira から取り込む:既存の課題をそれぞれ計画の末尾にタスクとして追加し、開始日、期間、進捗、担当者を設定します。
- 両方:先に取り込みを行い、その後 Jira にまだないタスクを送信します。
それ以降、変更は双方向に流れます。Planitude から Jira へは、計画への変更がグリッド、ガントチャート、インポート、AI アシスタントのどこから行われても検出され、数秒以内に送信されます。Jira から Planitude へは、連携が登録した Webhook を通じて変更が届きます。Planitude は、Atlassian が定める 30 日の有効期限が切れる前に Webhook を更新します[4]。さらに 5 分ごとの確認で、取りこぼしたイベントも回収します。
サマリー タスクは Planitude だけに残すことも、エピックにして配下のタスクを子課題にすることもできます。
決定権のルール
信頼できる同期には、項目ごとのシンプルなルールが必要です。Planitude では次のとおりです。
| Planitude | Jira | 決定するのは |
|---|---|---|
| 名前 | Summary | Planitude |
| メモ | Description | Planitude |
| 開始 | 「Start date」フィールド | Planitude |
| 終了 | Due date | Planitude |
| 終了–開始の依存関係 | 「Blocks」リンク | Planitude |
| 進捗 | ステータス(トランジション経由) | Jira |
| 割り当て | Assignee | Jira |
このルールは実際の仕事の進め方に沿っています。いつやるかは計画が決め、タスクがどこまで進んだか、だれが担当するかはチームが決めます。ステータスは編集可能な対応表で割合に変換されます。カテゴリ別に、未着手は 0%、進行中は 50%、完了は 100% です。すでに 30% のタスクの課題が「進行中」に変わっても、進捗が一律 50% で上書きされることはありません。
担当者は、Jira ユーザーがメールアドレスを公開していれば自動的に対応付けられます。そうでない場合は、連携ページで手動で対応付けます。
依存関係、競合、削除
依存関係:終了–開始のリンクは「Blocks」リンクになり、先行タスクが後続タスクをブロックする形になります。開始–開始、終了–終了、開始–終了のリンクには Jira に対応するものがないため、Planitude にだけ残ります。Jira で手動で追加された「Blocks」リンクは、取り込まれることも削除されることもありません。
Jira で変更された日付:日付は計画によって計算されるため、Jira で変更された日付は計画の値に戻され、却下された変更は連携のログに記録されます。タスクを動かすときは計画上で動かします。エンジンがそのタスクに依存するすべてのタスクも再計算します。
競合:Planitude は項目ごとに 3 つの値を比べます。最後に合意した値、計画上の現在の値、Jira 上の現在の値です。片方だけが変わっていれば、その変更をもう一方に反映します。両方が異なる値に変わっていれば、その項目の決定権を持つ側が優先され、競合は両方の値とともに記録されます。このルールはデータだけで決まり、2 つのサーバーの時計には左右されません。
削除:どちらの側も、相手側のデータを削除しません。Planitude でタスクを削除しても、Jira の課題には planitude-unlinked ラベルが付くだけで残ります。Jira で課題を削除しても、タスクは計画に残り、ページには「Jira で再作成」と「同期を停止」の 2 つの操作が表示されます。
Jira を接続する手順
- Planitude でプロジェクトを開き、⋯ › 連携 › Jira を選びます。
- Jira に接続 をクリックし、Atlassian の同意画面でアクセスを許可します。
- アカウントから複数のサイトが見える場合は正しいサイトを選び、次に Jira プロジェクトを選びます。
- オプションを確認します。既定の課題タイプ、サマリー タスクをエピックにするかどうか、開始日のフィールド、Planitude が作成する課題のラベルです。
- 初期の同期方法を選びます。送信、取り込み、または両方です。
- メンバー セクションを確認し、メールで見つからなかった対応付けを完了します。
Planitude は、プロジェクトを接続した人の ID で Jira に書き込みます。その人には、Jira でプロジェクトの閲覧、課題の作成・編集・割り当て・リンク、トランジションの実行の権限が必要です。Planitude プロジェクトの所有者と編集者は連携を設定でき、閲覧のみのメンバーは状態だけを確認できます。ほかの連携は連携ページで紹介しています。
既知の制限
- Jira Cloud のみ対応しています。Jira Data Center と Server には対応していません。
- 依存関係は終了–開始のみです。課題ごとの担当者は 1 人(タスクに対するユニットが最も多い人)です。
- 日付は日単位です。時刻は Planitude にだけ残ります。
- Atlassian は OAuth アプリに対し、ユーザーごと・サイトごとに 5 つの Webhook までを認めています[4]。同じ人が同じサイトで 6 つ目以降のプロジェクトを接続した場合、Jira からの変更は 5 分ごとの確認で反映されます。
- 「末端タスクのみ」のオプションでは、サマリー タスクになったタスクは削除されたものとして扱われ、その課題に
planitude-unlinkedラベルが付きます。
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無料アカウントを作成よくある質問
この連携を使うには Jira Premium が必要ですか?
いいえ。この連携は Jira Cloud の標準 API を使います。クリティカルパスと日付の再計算は、無料の Planitude が担います。
Jira で直接日付を変更できますか?
変更はできますが、日付は依存関係とカレンダーから計算されるため、計画の値に戻されてログに記録されます。タスクを動かすときは Planitude で変更してください。
プロジェクトの接続を解除するとどうなりますか?
Planitude は Webhook と認証情報を削除します。課題はラベルが付いたまま Jira に残り、計画のタスクは何も変わりません。
Azure DevOps も接続できますか?
はい。同じモデルにもとづく連携で、日付は Planitude が、ステータスと担当者は Azure DevOps が決めます。詳しくは「連携ガイド」をご覧ください。
出典
掲載した製品に関する情報は、すべて以下の公式ページにもとづいています(2026年10月 に確認)。価格は各社が表示している通貨・請求期間での定価で、変更される場合があります。
- Atlassian Support: dependencies on the timelinesupport.atlassian.com
- Atlassian: Jira pricingatlassian.com
- Atlassian Developer: OAuth 2.0 (3LO) appsdeveloper.atlassian.com
- Atlassian Developer: Jira webhooksdeveloper.atlassian.com
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